
労働組合の力をデータから見る(1)
年収・一時金など実際どうなの?
よく、組合員のみなさんから「組合ってなんのメリットがあるの?」と質問されることがあります。入職した職場に労働組合がすでにあった方、とりわけ新卒の方はこの疑問があって当然だと思います。そこで参考となるデータをひとつ紹介します。東京都が毎年、民間の中小企業(事業所)の賃金実態調査をしています。そのなかで今日は賃金(給料)について紹介します。
長引く不況のもとで、中小企業に働く私たち(福祉職場は非営利ですが、調査の対象として入っています)の賃金も大変厳しいのが現状です。私たちは組合で職場で賃金について交渉をしてもなかなか思うような回答は引き出せません。でも大変な中でやっていることが、本当に実を結んでいないのでしょうか? 昨年度の東京都産業労働局調査の結果は以下の通りです。
労組あり 労組なし (差異)
※定期昇給した職場 75.3% 50.2% 20.1ポイント
※一時金(年間) 113万円 84万円 27万円
※年収(41歳前後) 589万円 508万円 81万円
結果は一目瞭然ですね。次回は休暇などについてのデータを紹介します。
(注意)このデータは福祉職場だけではなく、全産業を対象としたものです。
(調査した事業所数は1472事業所です。)