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石原慎太郎東京都知事の突然の辞任に際しての執行委員長声明

執行委員長声明(10月26日)

【声 明】
石原慎太郎東京都知事の突然の辞任について
2012年10月26日 
全国福祉保育労働組合東京地方本部
 執行委員長 國米 秀明  

昨日、石原慎太郎都知事が突然辞任し、衆議院選挙に立候補することを表明しました。
1999年4月に石原都知事が就任して以降、現在に至るまで私たち福祉労働者、多くの都民にとっては、まさに「悪夢の13年」でした。
民間福祉労働者の給料水準を一般労働者なみに保障してきた「給与公私格差是正制度」を廃止し、都内における深刻な福祉人材確保(定着)難、福祉労働者の貧困化を引き起こしました。
保育の分野においては、認可保育所の株式会社参入を推進しました。小泉構造改革が進行するもと子育て世代の貧困化がすすむもとで起きた、切実な保育所不足に対し、児童福祉法の理念を無視する「東京都認証保育所制度」を創設し、都民の願いと逆行する最低基準の規制緩和や児童福祉法の改悪を国に率先して働きかけ、今年には認可保育所の基準を都として認証保育所なみに引き下げる推進役となってきました。
障害者・高齢者福祉の分野においては、シルバーパスの有料化や各種医療費助成制度の廃止、老人福祉手当(いわゆる「寝たきり手当」)を廃止し、社会的弱者の切り捨てに拍車をかけました。都立病院・都立福祉施設の廃止や民間移譲を推進しました。「広域自治体としての福祉の提供責任」「福祉(社会保障)の公的責任」を投げ捨ててきました。

石原都知事は辞任後、衆議院選挙に立候補するとしています。「立法・行政・司法」の三権分立のシステムでいえば、行政権を行使する立場から立法権を行使する立場への転身を図るということです。
石原都知事は、従前から平和憲法を敵視し、改憲や核兵器保持を明言してはばからない人物です。昨日の記者会見では、「いまの若者にシャンとしてもらうために、自衛隊でも警察でも、海外協力隊でも、連帯責任を負う無償行為を経験したほうがいい」と、「徴兵制」まがいの持論を展開しています。
組合員のみなさん。いま胸に抱きしめている子どもたちに人を殺す訓練をさせていいのでしょうか。障害者を「役に立たない穀つぶし」と罵るような時代へと逆行させていいのでしょうか。高齢者に再び戦争の苦しみを与えていいのでしょうか。
最後にみなさんで確認したいことが今の時点で3つあります。
1つ目は、これから続々と都知事候補者が出馬表明をすると思いますが、「悪夢の13年」を払しょくし、都民のための都政が実現できる都知事を誕生させるために、できることを最大限やっていきましょう。
2つ目は、小泉構造改革で苦しみ、いちるの望みをかけた民主党にも裏切られたと感じ、強い閉塞感が渦巻くもとで、独裁的な手法を「希望の光」と錯覚している人たちもいます。石原都知事の行ってきた事実を都内だけでなく、全国に発信しましょう。
3つ目は、すべての支部・分会で自分たち自身がどういう状況におかれ、何をめざしていくのかを本気で話し合うことです。決して受け身にならず、「権利を行使する主体者」として何ができるのか、何をしなければならないかを本音で語り合いましょう。
                                          以上

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