東京都知事選挙目前！都政をふりかえる（4）

月55,000支給のはずが月4,992円の支払いへ

　石原都知事就任以前、東京都は特別養護老人ホームに入所できない重度の介護状態にあるお年寄りに対して「老人福祉手当（通称：寝たきり手当）」が支給され、高齢者と介護する家族の生活をささえていました。
　しかし、石原都知事就任直後、２０００年より施行された介護保険制度と都の財政難を理由として、３年間の経過措置を設けながら、「寝たきり手当」を廃止しました。
　一方で、高齢者には介護保険料が徴収されるようになりました。２０１２年４月からの第5期介護保険料は４，９９２円（都内平均）。夫婦だと１万円近い支出となります。

　都内の特別養護老人ホームの待機者は４万人を超えています。利用したいと申請しても入所できず、なおかつ保険料は年金から天引きされる実態に、本来であれば東京都や自治体が策を講じる必要があります。しかし、東京都はこの間何もおこなってきませんでした。痛ましい介護心中や、親族殺人が絶えません。「人にやさしい都政」「いのちを守れる都政」にむけて頑張りましょう