
【15.07.29】東京都の最低賃金が900円を超える。福祉現場はどうする、どうなる??
人材確保難は低賃金が最大の要因!国・東京都は緊急に人件費補助を
厚生労働省の中央最低賃金ん審議会の小委員会は、最低賃金法に基づく各都道府県の最低賃金の改定について、全国平均は798円(+18円)、東京都は907円(+19円)となる見通しとなった。
通常は10月から新たな最低賃金が適用されることとなる。
まず皆さんに確認してほしいことは、自分があるいは職場のなかまや知人が907円を下回る時給で働いている場合は、労働契約がどうなっていようと法律が施行されると最低賃金が引きあがることになる。このことは確認しておこう。
今回、東京都では19円の引き上げにより最低賃金が900円台を突破することになる。
まわりの介護事業所の職員募集の広告や組合のある職場、主に介護や障害者通所施設、学童保育所などでは「時給900円〜」とされているところが非常に多い。しかし、このような事業所では少なくとも907円に時給を引き上げなければならないし、最低賃金で職員を募集してもなかなか職員が集まらないのは当然のことだ。
詳しくは?で説明するが、東京都の最低賃金は「介護人材確保難」が問題化はじめた2003年と比較すると3割近く引き上げられている。しかし都内の福祉職場では社会の賃金の底上げの動きに完全に立ち遅れ、いまや「最低賃金=福祉・介護職場の最低賃金」となっている。
「900円のカベ」が突破されたいま、東京都内の福祉職場の人材確保には国や都からの緊急施策が必要だ。